マイヤーの「シャープナー プラス」は、包丁の切れ味の落ち方によって使う研ぎ面が変わります。かなり切れ味が悪い場合は、荒研ぎ約10回→細研ぎ約10回→仕上げ約2回。少しだけ落ちている場合は、細研ぎ面だけで数回が公式の案内です。
包丁は前後に往復させず、刃元から刃先まで刃に沿って手前へ引きます。また、シャープナー本体は水洗いできません。「全部の研ぎ口に毎回通すの?」「使った後は洗っていい?」という迷いを解消できるよう、対応する包丁と使い方を順に見ていきましょう。
- 切れ味の落ち方に合わせた研ぎ面の使い分け
- 刃元から手前へ引く動かし方と力加減
- 使える両刃包丁と対象外の刃物
- 水洗いできない本体と包丁の手入れの違い
マイヤーの包丁研ぎの使い方|切れ味に合わせた基本手順
まず確認したい製品名と、研ぎ始めるタイミング

ここで説明するのは、マイヤーの「シャープナー プラス」、品番PM-DSHRです。公式商品ページでは、マイヤーのステンレスナイフシリーズとダマスカスシリーズの両方に利用できると案内されています。マイヤーの包丁を持っていて、自宅で切れ味を整えたいときの選択肢です。
一方、使い始める前に見ておきたいのが、包丁の状態。メーカーは、新しい包丁や切れ味が落ちていない包丁を研がないよう注意しています。刃こぼれの原因になる場合があるため、「買ったばかりだから、最初に研いでおこう」という使い方は避けましょう。
切れ味が悪くなったマイヤーの包丁については、公式FAQでもシャープナーや砥石で研ぐよう案内されています。ただし、少し落ちた状態と、かなり悪くなった状態では手順が別。最初から一律に荒研ぎをするのではなく、次の各節で紹介する条件に合わせて研ぎ面を選びます。
品番はマイヤー公式の「シャープナー プラス」商品ページで確認できます。別のマイヤー製研ぎ器を使う場合は、この製品の回数や手順をそのまま当てはめず、手元の製品に付属する案内を優先してください。
マイヤー シャープナー プラス PM-DSHR を探す
本体を安定させ、包丁は刃元から手前へ引く
使い始めは、シャープナーを片手で軽く押さえ、動かないように安定させます。公式の研ぎ方は、この準備から始まります。
包丁を通す回数に気を取られる前に、本体が動かない状態を整えましょう。
包丁の動かし方は、刃元から刃先まで、刃に沿って手前へ引くのが基本です。メーカーは「決して前後に動かさず」と明記しています。手前に引く動作と、押し戻す動作を繰り返すような往復研ぎにはしません。
力加減は「やや力を入れる」という案内ですが、同時に、強く押し付けないよう注意されています。切れ味を戻そうとして、下へ強く押さえ込む使い方にはしないこと。回数の目安と力加減は別なので、指定回数まで通す場合も、強く押し付けてよいという意味ではありません。
また、包丁を左右にこじるのも避けます。刃こぼれや折れの原因になるためです。角度が気になる場合も、左右へ傾けたりひねったりして調整するのではなく、まずはメーカーが示す「刃に沿って手前へ引く」「左右にこじらない」という動きを守ってください。
公式FAQの操作説明には、角度を何度にするという数値指定はありません。
かなり切れ味が悪いときは、荒研ぎ・細研ぎ・仕上げの順番


かなり切れ味が悪くなっている場合は、3つの面を順番に使います。メーカーが示す役割と回数の目安は次のとおりです。これは「どんな状態の包丁にも毎回行う手順」ではなく、切れ味がかなり落ちた場合の案内として覚えておきましょう。
| 順番 | 使用する面 | メーカーが示す役割 | 回数の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 荒研ぎ面 | 摩耗した刃を削り落とす | 10回程度 |
| 2 | 細研ぎ面 | 鋭利な刃を取り戻す | 10回程度 |
| 3 | 仕上げ面 | 刃をなめらかに仕上げる | 2回程度 |
3つの面は役割が異なり、仕上げ面の回数も前の2段階とは違います。「3種類あるから全部10回ずつ」とまとめず、荒研ぎ・細研ぎ・仕上げを区別してください。使う順番は、手元の製品や箱にある表示と照らし合わせます。
回数はいずれも「程度」で、固定された絶対回数ではありません。公式FAQには、刃の状況によって研ぐ回数を調整すること、研いでも切れ味が不十分な場合は荒研ぎから仕上げまでを繰り返すことが記載されています。
目安どおりに通せば、すべての包丁が必ず同じ切れ味になるという保証ではない点も押さえておきたいところです。
少し切れ味が落ちたときは、細研ぎだけで数回
少しだけ切れ味が落ちている場合は、細研ぎ面のみで数回研ぎます。これは公式FAQにある、かなり切れ味が悪い場合とは別の手順です。荒研ぎから始める必要も、必ず仕上げ面まで通す必要もある、という案内ではありません。
「少し落ちた場合」と「かなり悪い場合」を分けると、研ぐたびに3段階すべてを使うという迷いがなくなります。ただし、軽い切れ味低下の手順は「数回」という表現です。ここを一律に10回などへ置き換えず、刃の状態に応じて回数を調整します。
研ぐ頻度についても、公式FAQの説明は日数より切れ味の状態を基準にしています。毎日、週に1回などの予定を先に決めるより、「切れ味が落ちているか」「落ち方は少しか、かなりか」を見て手順を選びましょう。切れ味が落ちていない包丁を研がないという注意も、この判断につながります。
マイヤーの包丁研ぎの使い方|対応する包丁と手入れの注意
使えるのはステンレス製・鋼製の両刃包丁
シャープナー プラスは、マイヤーの包丁だけに使う製品ではありません。公式FAQでは、他社製も含め、両刃タイプのステンレス製・鋼製の包丁に使えると案内されています。ブランド名だけで判断せず、刃のタイプと材質の両方を見ることが大切です。
| 包丁・刃物の種類 | シャープナー プラスの対応 |
|---|---|
| マイヤーのステンレスナイフシリーズ | 使用可能 |
| マイヤーのダマスカスシリーズ | 使用可能 |
| 他社のステンレス製・鋼製の両刃包丁 | 使用可能 |
| 出刃包丁などの片刃和包丁 | 使用不可 |
| パン切り包丁などのギザ刃 | 使用不可 |
| セラミック製・チタン製の包丁 | 使用不可 |
| ハサミ | 使用不可 |
注意したいのは、「金属の包丁なら何でもよい」「両刃なら材質を問わない」という読み替えです。ステンレス製・鋼製であることに加え、両刃タイプであることが条件。片刃やギザ刃の包丁は対象外で、セラミック製やチタン製の包丁も使えません。
同じキッチンで使う刃物でも、ハサミは別です。公式FAQはハサミを研げないと明記しています。
手持ちの包丁の材質や刃のタイプが分からない場合は、その包丁の商品表示や説明書で適合を確かめてから使用してください。
水につけずに使い、本体と包丁は分けて手入れする


シャープナー本体は、水洗いできません。メーカーは錆びの原因になると説明しています。また、TBSショッピングの同製品の注意事項にも、乾式の砥石なので水につけないよう記載されています。研ぐ前に本体を水へ浸したり、使用後に丸洗いしたりする使い方は避けてください。
普段の本体のお手入れは、削り粉を軽くたたいて落とす程度で問題ない、というのが公式FAQの回答です。汚れを落としたいからと水洗いへ置き換える必要はありません。TBSショッピングの注意事項では、本体への食器洗浄機の使用も不可とされています。
| 手入れする対象 | 案内されている方法・注意 |
|---|---|
| シャープナー プラス本体 | 削り粉を軽くたたいて落とす。水洗い不可、食洗機不可 |
| マイヤーの包丁 | 手洗いを推奨。食洗機の使用で錆が発生する場合がある |
ここは、本体と包丁で扱いが異なるところです。マイヤーの包丁について、メーカーは食洗機で錆が発生する場合があるため手洗いを推奨しています。「シャープナーが水洗い不可」という注意を包丁へ当てはめたり、逆に包丁と一緒に本体まで洗ったりしないよう、対象を分けて覚えておきましょう。
切れ味が戻らないときと、目に見える刃こぼれの扱い
かなり切れ味が悪い包丁を3段階で研んでも不十分な場合、公式FAQでは荒研ぎ・細研ぎ・仕上げを繰り返すよう案内しています。追加するのはこの一連の手順であり、強く押し付けたり、左右にこじったりする操作ではありません。
ただし、目に見える刃こぼれは、単に切れ味が落ちている状態と分けて考える必要があります。TBSショッピングに掲載されたシャープナープラスの商品注意では、目に見える刃こぼれのある包丁の研ぎ直しはできないとされています。この製品で欠けを直せると考えて、回数を増やす使い方は避けましょう。
メーカーの操作説明には、繰り返す上限回数や、あらゆる刃の状態で回復するという保証は示されていません。案内された手順で改善しない場合や、包丁の状態に迷う場合は、自己流の操作を足す前にメーカーへ相談してください。公式の取扱説明書案内ページには、製品が見当たらない場合の問い合わせ先も掲載されています。
マイヤーの包丁は他社の研ぎ器でも研げる?説明書はどこ?


マイヤーの包丁を研ぐために、必ずシャープナー プラスを新しく買う必要があるわけではありません。公式FAQでは、普通の砥石や他社のシャープナーについて「お手持ちのもので研いでいただけます」と回答しています。
ただし、マイヤーのダマスカス包丁には、鋼(ハガネ)に対応するものを使うという条件があります。すでに他社製品を持っている場合は、まずその研ぎ器が鋼に対応しているかを確認しましょう。メーカーのこの回答だけで、個別の他社製品すべてへの適合が保証されるわけではありません。
また、この記事の「約10回・約10回・約2回」はシャープナー プラスの手順です。他社の研ぎ器や普通の砥石を使う場合まで、同じ回数や操作でよいという意味ではありません。包丁側の適合条件と、使う研ぎ器側の取り扱いをそれぞれ確認してください。
シャープナー プラスの取り扱い方法は、箱の外側に記載されているとメーカーが案内しています。箱が手元にない場合は、マイヤー公式FAQの「シャープナープラスについてのご質問」で、研ぎ方と注意事項を確認できます。製品名や品番を照らし合わせながら、手元の道具に合う案内を使いましょう。
マイヤーの包丁研ぎの使い方まとめ
この記事のまとめです。
- 本記事の対象は、マイヤー「シャープナー プラス」PM-DSHRです。
- かなり切れ味が悪い場合は、荒研ぎ10回程度、細研ぎ10回程度、仕上げ2回程度の順です。
- 少しだけ切れ味が落ちた場合は、細研ぎ面だけで数回研ぎます。
- 本体を片手で軽く押さえて安定させ、包丁は刃元から刃先まで刃に沿って手前へ引きます。
- 強く押し付けたり、前後に往復させたり、左右にこじったりしないでください。
- 新しい包丁や切れ味が落ちていない包丁は研がず、刃の状態に合わせて使います。
- 他社製も含め、ステンレス製・鋼製の両刃包丁に対応します。片刃、ギザ刃、セラミック製、チタン製やハサミは対象外です。
- 本体は水洗いできず、削り粉を軽くたたいて落とします。マイヤーの包丁は手洗いが推奨されています。
- 研いでも不十分な場合は公式手順を繰り返す案内がありますが、目に見える刃こぼれの研ぎ直しには対応しません。
- マイヤーの包丁は手持ちの砥石や他社のシャープナーでも研げますが、ダマスカス包丁には鋼対応品を使います。









