まな板が漂白しても白くならない原因は?正しい落とし方と交換の目安

まな板が漂白しても白くならない原因は?正しい落とし方と交換の目安

まな板を漂白したのに、黒ずみや黄ばみが残っている。もう一度やるなら、濃くしたり長く置いたりしたくなりますよね。

けれど、白くならない原因には、使い方を見直せるものと、漂白では戻せないものがあります。花王は、樹脂の中まで入ったシミ・黒ずみは取れない場合があり、材質そのものの黄変は漂白剤でも元に戻らないと案内しています。

まずは、まな板にその漂白剤が使えるかを確かめ、洗浄・使用量・漂白時間を見直しましょう。それでも残る汚れは、表面の傷や傷み具合を見て、削り直しや交換を考える段階です。白さだけを追いかけず、毎日洗いやすく、安定して使える状態かどうかも一緒に見ていきます。

この記事のポイント
  • 漂白で戻せる汚れと戻らない黄変の違い
  • 除菌と漂白で異なる放置時間
  • 材質に合う漂白の手順と避けたい使い方
  • 削り直しと交換を考える状態の目安
目次

まな板を漂白しても白くならない原因と確認ポイント

染み込んだ汚れと、材質そのものの黄ばみを分ける

染み込んだ汚れと、材質そのものの黄ばみを分ける

プラスチック製のまな板でよく使われるポリエチレンについて、長谷川化学工業は、食材の色素を含む成分が内部に入り込むと、表面を洗っても簡単には取れなくなると説明しています。汚れが付いた状態が長く続くほど、その傾向が強くなるとのこと。さらに、包丁傷が増えると汚れが付きやすく、取り除きにくくなります。

白くならない理由として考えることメーカーが示す限界・対処の方向
樹脂の中まで入ったシミや黒ずみ漂白しても取れない場合がある
包丁傷に入り込んだ汚れ洗浄や漂白だけでは限界があり、対応するまな板では表面を削る手入れも選択肢
材質そのものの黄変漂白剤でも元の色には戻らない
漂白前に落とせる汚れが残っている先に洗浄してから漂白する

大事なのは、「黄色いから全部同じ汚れ」と扱わないことです。食材由来の着色と材質自体の黄変では、漂白で戻せるかどうかが違います。ただ、色の見た目だけでどちらかを決めつけることもできません。正しい使い方で漂白しても変わらないときは、必ず真っ白になるはずだと考えて処理を強めないようにしましょう。

除菌の時間で流していない?漂白は目的別の時間で行う

「ハイターを使った」という点が同じでも、除菌と漂白では置く時間が異なります。プラスチック製まな板に使うキッチン泡ハイターについて、花王の製品Q&Aでは除菌・消臭・ウイルス除去は約30秒、My Kaoの使い方ガイドでは約2分と案内が分かれています。

一方、漂白はどちらも約5分です。シミを落としたい場合は、除菌用の時間と混同せず、手元の製品の使い方と使用上の注意を確認してください。

製品・対象除菌・消臭の時間漂白の時間すすぎ
キッチン泡ハイター/使用できるプラスチック製まな板花王製品Q&Aは約30秒、My Kaoの使い方ガイドは約2分。手元の製品表示を確認約5分流水で30秒以上
キッチンハイター/使用できるプラスチック製まな板約2分つけ置き約30分つけ置き。汚れがひどいときは少し長め水ですすぐ

※キッチンハイターのまな板用希釈目安は、水5Lにキャップ約2杯。キャップ1杯は約25mlです。すべての菌を除去するわけではありません。

この表はプラスチック製まな板の比較です。木製では除菌の時間も異なり、そもそも漂白剤を使えない製品があります。また、泡タイプの時間をつけ置きタイプへ、その逆へと当てはめないこと。手元の製品の「まな板」「漂白」の欄を読むのが出発点です。

キッチン泡ハイターのウイルス除去についても、すべてのウイルスを除去するわけではありません。

漂白前の洗浄と、漂白剤の古さ・作り置きを見直す

漂白前の洗浄と、漂白剤の古さ・作り置きを見直す

漂白前には、中性の食器用洗剤で落とせる汚れを落とします。長谷川化学工業も、前もって洗浄しておくことで漂白の効果が上がると説明しています。汚れたまま漂白剤に任せるより、まず通常の洗浄を丁寧に行う順序です。塩素系漂白剤は他の洗剤と併用せず、洗浄後は十分にすすいでから、別の工程として使います。

次に見るのは、つけ置き用のキッチンハイターをいつ購入したか。花王によると、主成分の次亜塩素酸ナトリウムは常温でもゆっくり分解し、濃度が低下します。直射日光が当たる場所や高温での保管では、分解が進みます。購入から3年以上経過した製品は濃度が著しく下がっている場合があるため、使用はすすめられていません。

「3年までは必ず同じ濃度」という意味ではない点にも注意したいところです。

薄めた液の作り置きも避けましょう。花王は、キッチンハイターの希釈液は成分が分解されやすく、効果が持続しないため、使うたびに必要な量を作るよう案内しています。以前作った液が残っているなら、そのまま次の漂白に回す使い方を見直します。

保存容器の材質によっては腐食や液漏れ、破裂のおそれもあるため、希釈液は保存しないでください。

木製まな板は「漂白剤が使えるか」を先に確かめる

木製まな板は、プラスチック製と同じ手順で漂白してよいとは限りません。貝印は、塩素系・酸素系の漂白剤でまな板が傷むおそれがあるとして、取扱説明書で使用可否を確認するよう案内しています。「塩素系がだめなら酸素系に変えればよい」とも、一律にはいえないのです。

具体例として、ゆとりの空間の「四万十ひのきのまな板」のお手入れ案内では、変色の原因になるため塩素系漂白剤の使用を控えるよう記載されています。長時間水に浸けたままにすることも、黒ずみ・ひび割れ・反りの原因になるとして避ける案内です。

漂白剤側に「木・竹製品に使える」とあっても、まな板側の禁止表示を優先します。

キッチンハイターは「塩素系は使えない」と表示されたものには使用できません。また、木製品や材質不明のものは変色する場合があるため、使用可能な製品でも目立たない場所での確認が必要です。プラスチック製もひとまとめにはせず、材質と取扱表示を合わせて見ます。

漂白できるか分からないまま、濃度や時間だけを調整するのはやめておきましょう。

まな板が漂白で白くならないときの対処と交換の目安

やり直すなら、洗浄・使用量・時間・すすぎをそろえる

漂白が使えるまな板で、洗浄不足や時間の取り違えがあった場合は、その点を直して行います。作業前には換気をし、眼鏡と炊事用手袋を着用。食器用洗剤で洗い、洗剤と汚れを十分に流してから、使用する漂白剤の手順へ進みます。

肉や魚の汚れが残った状態で熱い湯をかけると落ちにくくなるため、最初の洗浄には水かぬるま湯を使います。

キッチン泡ハイターを使う場合は、対象から約10cm離して直接スプレーします。花王の使用量の目安は10cm四方当たり5回スプレー。漂白では約5分置き、流水で30秒以上洗い流します。液が触れたシンクも十分に流してください。十分にすすがないと、さびや変質につながることがあります。

つけ置き用のキッチンハイターを使う場合は、まな板用の目安である水5Lにキャップ約2杯の薄め液を、その都度作ります。漂白は約30分、汚れがひどいときは少し長めに置き、その後は水ですすぐ使い方です。これはまな板・食器類の使用量で、ふきん用とは異なります。

キッチンシンクに直接水を張ってつけ置きする方法は、花王が禁止しています。

すすいだ後は水気を切り、立てかけて十分に乾燥させます。この一連の手入れをしても色が残る場合は、樹脂内のシミや材質の黄変など、漂白の限界も考えます。使用量と時間を守ったうえで残っている色に対して、同じ処理を際限なく繰り返す必要はありません。

原液・一晩放置・洗剤の混合で強めない

原液・一晩放置・洗剤の混合で強めない

白くならないからと、つけ置き用のキッチンハイターを原液でまな板に塗るのはやめましょう。製品表示には「原液で使わない」「熱湯で使わない」とあります。直接スプレーするキッチン泡ハイターとは使い方が違います。液体タイプを泡タイプのスプレー容器に詰め替えることも、液が飛び散って危険なため禁止されています。

「一晩置けば取れるかも」という延長も、おすすめできません。長谷川化学工業は、漂白液への一晩中のつけっぱなしは、成分を洗い流しにくくし、においが残る原因になると説明しています。キッチンハイターの「汚れがひどいときは少し長め」という案内を、時間制限なく放置してよいという意味には受け取らないでください。

塩素系漂白剤は必ず単独で使用します。他の洗剤を足したり、併用したりしないでください。酸性タイプの製品・食酢・アルコールなどと混ざると、有害なガスが発生するおそれがあります。また、キッチンハイターは酸素系漂白剤と併用すると効果が落ちると表示されています。

落ちない汚れに、別の薬剤を重ねる方法は選ばないでください。

傷に残る汚れは削り直し、深い傷や変形は交換を考える

包丁傷に汚れが入り込んでいる場合は、対応するまな板なら表面を削る手入れが選択肢になります。長谷川化学工業は、洗浄や漂白には限界があるとして、まな板専用のやすりで溝や段差を整える方法を紹介しています。貝印も、木製まな板の落ちない頑固なカビには紙やすりで削り落とす方法を挙げています。

具体的な用品には、長谷川化学工業の「まな板削り ミガクリン2」があります。樹脂製・木製の調理器具用で、荒削り面と仕上げ面の両面タイプです。漂白を強める代わりに、削る手入れができるまな板の表面を整えたいときの候補。ただし研磨具なので、使用面には傷が付きます。

まな板側の手入れ方法にも合うことを確かめて使いましょう。

同社が説明するミガクリンの使い方は、まな板に水をかけながら、表面全体を均等に削る方法です。汚れた一部分だけを削ると、そこだけへこむため注意が必要。削った後は洗剤で通常の洗浄を行います。

なお、長期間かけて深く染み込んだ汚れや黄ばみは簡単には落ちにくいとされており、削れば必ず新品同様になるというものではありません。

まな板の状態交換を考える理由
洗い方を変えたり漂白したりしても、長期間汚れを落としきれない手入れを続けても汚れが残る状態が、交換検討の目安になる
洗うと引っかかるほど傷が多い、深い傷がある汚れや菌を落としにくくなる
表面がえぐれている調理時に不安定になり、けがにつながるおそれがある
表面がぽろぽろ削れてくる異物混入のおそれがある
反りがあり、調理中に動いて安定しないけがにつながるおそれがある

交換は、使用年数だけで決めるものではありません。長谷川化学工業も、材質や使用頻度、手入れ方法によって同じ年数でも状態が違うと説明しています。一方、食材の着色は、十分に洗浄できていれば色が残っていても衛生上問題がないケースがあるとのこと。

色が残るだけで危険と決めつけず、逆に色だけで安全とも判断せず、傷・汚れの落ち方・安定性を合わせて見ましょう。

汚れを残さない基本は、使った直後の洗浄と十分な乾燥

汚れを残さない基本は、使った直後の洗浄と十分な乾燥

次の黒ずみや着色を減らすには、使った後に放置せず、その都度洗うことが基本です。花王は、水かぬるま湯と食器用洗剤で洗い、包丁傷のある場所は特に丁寧に洗うよう案内しています。肉や魚などのタンパク質汚れに60℃以上の湯をかけると、熱で固まって落としにくくなります。

汚れを洗う工程と、洗浄後の消毒は分けて考えましょう。

洗った後は、水を切って立てかけ、十分に乾かします。木製なら、切る面だけでなく裏面や側面の水気も乾いた布巾で拭き取り、風通しのよい場所へ。貝印は、直射日光が反りやひび割れの原因になるため、日の当たる場所での保管を避けるよう案内しています。シンク下や戸棚にしまう場合も、十分に乾燥してからです。

木製まな板は、使う前に水でさっとぬらすと、食材のアクや脂が染み込むのを防ぐ手入れになります。また、汚れを落とそうと金たわしでこするのは避けます。貝印によると、表面を傷つけ、その傷に汚れや菌が入り込みやすくなるためです。

強い処理を後から重ねるより、使う前・洗うとき・乾かすときの手入れをつなげていきましょう。

まな板が漂白しても白くならないときのまとめ

この記事のまとめです。

  • 樹脂の中まで入ったシミや黒ずみは、漂白しても取れない場合があります。
  • 材質そのものの黄変は、漂白剤でも元の色に戻りません。
  • 使用できるプラスチック製まな板の漂白は、キッチン泡ハイターで約5分、キッチンハイターで約30分が目安です。
  • 漂白前に洗浄し、洗剤を十分にすすいでから漂白剤を単独で使います。
  • 購入から3年以上経過したキッチンハイターは使用がすすめられておらず、希釈液も作り置きしません。
  • 木製まな板は塩素系・酸素系とも使用可否を確認し、まな板側の禁止表示を優先します。
  • キッチンハイターは原液や熱湯で使わず、他製品と混ぜたり併用したりしないでください。また、まな板の漂白では、漂白成分が洗い流しにくくなるため、漂白液に一晩つけっぱなしにすることはおすすめできません。
  • 削る手入れに対応するまな板では表面を整える方法もありますが、深く染み込んだ汚れが必ず落ちるわけではありません。
  • 深い傷、えぐれ、表面の崩れ、安定しない反りは、白さとは別に交換を考える目安です。
  • 使ったらすぐに洗い、十分に乾燥。木製は裏面・側面の水気も拭き取り、直射日光を避けて保管します。
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この記事を書いた人

はじめまして、トントンです。
20代はほぼ料理をせず、30代前半でやっと自炊デビュー、安物買いの失敗を重ねて道具を見直し、今はキッチン道具沼にどっぷりハマっている40代のいちユーザーです。
「自分にぴったりの一品」に出会えるお手伝いができれば嬉しいです。

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